大分市議会 2009-12-09
平成21年文教常任委員会(12月 9日)
平成21年
文教常任委員会(12月 9日)
文教常任委員会記録
1.開催日時
平成21年12月9日(水)10時00分開議~11時03分休憩
11時07分再開~11時08分休憩
11時19分再開~11時55分散会
2.場所
第3委員会室
3.出席委員
委員長 髙野 博幸 副委員長 福崎 智幸
委 員 福間 健治 委 員 指原 健一
委 員 倉掛 賢裕 委 員 仲道 俊寿
委 員 三浦 由紀 委 員 荻本 正直
欠席委員
委 員 泥谷 郁
4.説明員
今、執行部から補足説明を受けたのですけれども、請願第5号と6号、佐賀関の小中学校に関係することですけれども、実は、私どもの会派の議員も紹介議員となっておりまして、内容的に趣旨はわかるのですけれども、要旨の文章中の一部が不適切かなと。
といいますのも、佐賀関ということですけれども、先ほどの説明では、旧市内、野津原も含めてということですので、一部文章の訂正を提出者に紹介議員のほうから話をさせていただいて、その上で再提出をしていただき、審査をしていただければありがたいと思うんですけど、できましたらあす、もしくは3日目の審査日程にしていただければ助かるんですけれども、御配慮のほどよろしくお願いいたしたいと思います。
○
髙野委員長
ただいま荻本委員から、文言を修正して新たに提出いただいて、あす、あさってのどちらかに審査をしていただきたいと、その旨発言がありましたが、委員の皆さん、どうでしょうか。
○福間委員
これを見ると、いわゆる署名という形で提出されていますが、この趣旨は基本的にはこの署名用紙から大きな変更というのは……。文言だけの修正で、署名の趣旨は変わらないのですか。
○荻本委員
趣旨は変わらないです。
○
髙野委員長
よろしいですか。
〔「異議なし」の声〕
○
髙野委員長
それでは、あす、あさってということですけど。
○福崎副委員長
あしたと言っても、きょう連絡が取れずにあした話し合いしたら、あさってしか訂正が出てこないことになる。
○
髙野委員長
それでは、あさって管内視察が入っておりますので、管内視察を終わってからということでよろしいでしょうか。
○
仲道委員
間に合えば、あしたすればいい。間に合わなかったら、
管内視察終了後に。
○荻本委員
きょう連絡とって間に合うのであれば、あしたの委員会で審査していただきたい。ちょっとその辺はもう少し時間をいただければと。
○
髙野委員長
わかりました。それでは、そのようにさせていただきます。
○
仲道委員
委員長、済みません。請願審査とは関係ないのですけど、この件で関連して要望したいのですが、よろしいでしょうか。
○
髙野委員長
はい、どうぞ。
○
仲道委員
要望いたします。
遠距離で小学校4キロ、これ、小学校1、2年生の4キロと5、6年生の4キロというのは大きな差があると思います。だから、小学校一律4キロということではなくて、1、2年生、5、6年生という形の中できめ細やかな対応をひとつしていただきたいのが1つ、要望です。
それから、現状は旧市内2分の1補助という形になっていますけれども、2分の1でも
経済的負担はかなりのものになると思います。歩いて通える子供を持つ親と、
遠距離通学をせざるを得ない親とやはり大きな差があると思いますので、できれば全額に近い形の中で来年4月1日からの見直しをしていただければというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
○
髙野委員長
それでは次に、継続審査となっている平成21年陳情第1号、
公私立幼稚園保護者負担金の格差是正に関する陳情であります。
それでは、執行部のほうで
補足説明等があればお願いします。
○別
木教育企画課長
公私立幼稚園保護者負担金の格差是正に関する陳情についての補足説明を申し上げます。
前回の
文教常任委員会におきまして資料の請求が4点ございました。1点目として、平成20年度
私立幼稚園収支決算状況について、2点目には、
中核市市立幼稚園の園児1人当たりに係る当初
予算計上状況について、3点目として、他都市の
私立幼稚園の
保育料格差の要因について、4点目として、中核市の
就園奨励費の取り組みの状況についてであります。
まず1点目の平成20年度
私立幼稚園収支決算状況についてでありますが、これは、各
私立幼稚園が大分市の
補助金交付要綱に基づき提出していただいた
消費収支決算書をもとに作成した資料であります。園名は
アルファベット等で示し、順不同に並べております。
消費収支決算の収入の部には、
学生生徒等納付金、寄附金、補助金、事業収入、雑収入等があり、支出の部には人件費、
教育研究費、
管理経費等があり、この中には寄附金、
資産売却差額、雑収入、
資産処分差額等、臨時的と思われる収支項目が含まれております。
2点目の
中核市市立幼稚園の園児1人当たりに係る当初
予算計上状況についてでありますが、大分市は21年度当初予算では、1人当たり58万9,595円となっています。豊田市や前橋市につきましては、人件費に
正規職員分が含まれていないことから低い値となっております。また、高知市では、1園で園児数が18名しかいないため、1人当たり200万円近くになっております。
3点目の他都市の
私立幼稚園の
保育料格差の要因につきましては、中核市及び
私立幼稚園を管轄している各県に照会をかけましたが、いずれも設置者が決定することなので不明との回答であり、把握できませんでした。
4点目の中核市の
就園奨励費の取り組みの状況についてでありますが、
事業実施経緯の欄に各市の取り組みの経緯を掲載してあります。大分市で言いますと、昭和47年度に事業開始、昭和51年度市単独の
上乗せ開始、平成14年度に増額、平成18年度に国の
補助対象外の層にも補助実施、平成19年度補助増額という読み方になります。なお、市単上乗せの欄に丸がついているのは、市独自に国の基準額以上の支給を実施している市であり、中核市41市中17市が実施しております。
○
髙野委員長
ただいま説明が終わりましたが、質疑等はありませんか。
○
仲道委員
最初の資料、平成20年度
私立幼稚園消費収支決算一覧、各園の比較が出ていますが、先ほどの説明の中で臨時的な収支が入っているというお話がございました。その中で、基本金組み入れ額というのはどういうものか、説明をお願いします。
○別
木教育企画課長
基本金とは、校舎など固定資産に充当した資金、将来の
固定資産取得用資金に対応する額を、最初に差し引いた上で組み入れることができるとされているものでございます。
○
仲道委員
一番多いところで、その臨時的な基本金組み入れ額、どれぐらいこの中に入っているのですか。大体でいいです。
○別
木教育企画課長
約2億6,000万円です。
○
仲道委員
2億6,000万。
○別
木教育企画課長
はい。
○
仲道委員
その基本金組み入れ額も含めて雑収入とか臨時的な寄附金とか、通常の園の運営に関係ない臨時的な収入、支出を差し引いた額で、それぞれの園が同じ条件で比較できるような資料の提出ができますか、お伺いいたします。
○別
木教育企画課長
ちょっとその前に済みません。けたを間違えました。26万円でありました。失礼しました。
○
仲道委員
26万ということはないと思います。基本金組み入れ額というのは、今後、園を建てかえたり移設をするときのそのための積立金ですから、園の施設を建てかえるために26万円の積み立てということはないと思います。少なくとも何千万単位、億単位の金額になろうかと思いますが、再度お伺いをいたします。26万円で施設の建てかえはできないと思いますが。
○別
木教育企画課長
ちょっと今、額を確認しておりますので、済みません。
いわゆる除いた額というのは可能であります。できます。
○
仲道委員
できるの。
○別
木教育企画課長
できるといいますか……、項目を除いた額で。
○
仲道委員
今、園から提出された収支一覧に基づいてこれをやっているんでしょう。その中から、こちらが勝手に雑収入とか組み入れ額とか臨時的な寄附金とか、そんなのを除いたそれぞれ園の比較ができるような統一した収支の一覧表を、執行部が委員会に資料として提出することができるのですか。
○別
木教育企画課長
それはできません。失礼しました。
○
仲道委員
大事なことだから。それをしたら規則違反でしょう。
例えばM園の組み入れ額は幾ら。
○別
木教育企画課長
申しわけありません。
一番大きい組み入れ額としましては4,700万円ぐらいであります。M園については、26万円になっております。
○
仲道委員
再度お伺いします。そういう臨時的な収入、支出を差し引いたすべての園が統一した収支のもとに比較できるような資料を提出することができますか。
○別
木教育企画課長
ちょっとそれは難しく思います。
○
仲道委員
いや、難しく思いますじゃなくて、できるのかできないのか聞いてます。
○別
木教育企画課長
できません。
○
仲道委員
ということであれば、今回のこの資料というのは全く比較としての資料としては成り立たないという結論でよろしいでしょうか。課長。
○別
木教育企画課長
そうであります。
○
仲道委員
次の質問に移ります。
今回の新しい政府では、低所得者への教育の重点強化ということで、私立の補助金の強化がなされております。これ、旧来の自民党の場合には、
私立幼稚園の補助単価の引き上げ、一律に6%引き上げるという案で自民党は予算計上いたしました。それが今回、民主・社民の連立政権は6%すべて廃止をして、低所得者への重点強化ということで
私立幼稚園の補助強化をするような方針になっていますが、この政府方針は今、どういうふうになっているか教えてください。
事業仕分けの対象にはなっておりません。
○別
木教育企画課長
国の動きについてとのことですが、低所得者には厚く、高所得者には薄くという動きになっております。
○
仲道委員
まだ決定ではありませんけれども、政府方針がそうなったときに市としてはどういう動きをしますか。
○別
木教育企画課長
状況を注視する必要があるかと思います。
○
仲道委員
はい、質問は以上です。
○
髙野委員長
ほかに質疑はありませんか。
○
指原委員
資料をいただいて、御苦労でした。これだけ調べ上げるのは大変だったと思いますが、平成21年度中核市の
市立幼稚園就園奨励事業充実策実施状況、平成21年10月調査、これを見ると、大分市の充実に向けての努力がされているということがよくわかります。まだ格差があるかというふうに判断する資料に、これは重要な資料だというふうに思います。
したがって、これによって格差がかなり埋められてきているというふうに私は判断しておりますけれども、この国の基準に対して、昭和47年度から国の事業の基準額が示されて、それによって各県で就園を奨励してきていると思いますが、現在のここまで何回もやってきた経過として、この基準に対して何%上回っていますか。国の基準をベースに考えて、大分市としてどれだけアップ率がありますか。格差を是正してきているその経過を見て、積み上げた最終結果、今までの段階。
○別
木教育企画課長
市単上乗せにつきましては約18%であります。
○
指原委員
そのことについて、まだまだ格差がないと言われる立場と、もうこれである程度格差は是正してきているという立場があると思うのですが、これについて
教育委員会として全国状況を見てどういうふうに感想をお持ちですか。
○別
木教育企画課長
どう思うかというよりも、3.08倍から2.38倍に平成19年度においては格差が縮まっているという状況であります。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
○
仲道委員
今、
指原委員がおっしゃられたように、確かに、大分市は、全国に先駆けて格差是正に随分取り組んできているというふうには認識をしております。
ただ、先ほど申し上げたように、旧来の自民党政権の場合には一律6%増と。新しい政権になってターゲットが低所得者というターゲットでありますけれども、給付の重点強化という形の中で新政府も取り組んでおります。
ということは、教育長、大分市は格差是正に取り組んでおりますけれども、まだ国のほうは格差是正に取り組まなければならないという形の中の今回の旧来の自民党政権、新しい民主・社民の連立政権がこの重点強化という形に取り組んでいると思います。全国的に見て、まだまだ私立と公立の格差是正をしないといけないという政府判断というふうに私は理解しますけれども、教育長はどうお考えでしょうか。
○
足立教育長
格差の問題につきましては、私も学校教育の中でもいろんな格差が生じているというふうに認識をしております。そういう意味では、今、
仲道委員が言われましたように、格差是正については国の動向を見守っていきたいと思いますけれども、格差是正の方向は極めて重要だと、私は認識をしております。
○福間委員
この審査が始まった当初から、幼児教育の無償化ということで国の方向があると。この間の議論では、国のほうではやる方向ということで、前回か前々回か、7,000億か8,000億ぐらいというふうな回答が返ってきたと思うのですが、新しい政権になって幼児教育無償化というこの基本的な考え方の大きな変化があるのかどうか。今、
教育委員会で把握しているものがあれば、お示しをしていただきたいというふうに思います。
2点目は、今回出されたこの中核市41市、17市で独自施策として上乗せをしているわけですが、国基準でやっているところが多いわけです。それで、国基準でずっと押し通している自治体の基本的な考え方ね。それと、上乗せをしているところの考え方。これは共通点があると思うのですけど、その辺がわかればお示しいただきたいと思います。
○別
木教育企画課長
1点目の国の考え方につきましては、子ども手当等もございますし、幼児教育の重要性については十分考えていると思っております。いずれにいたしましても、今後、国は予算審議に入るようですので、今しばらくは注視していきたいと考えております。
それから、各都市の内、国基準のみの都市及び市単上乗せをしている都市の基本的な考え方については、把握しておりません。
○福間委員
それで、重要さについてはみんな同じだと思うのですが、私が聞いているのは、この幼児教育無償化というこの辺に一歩踏み出すとかいう変化を聞いているわけです。前回聞いたときに、予算的には7,000億とか8,000億とかというのが答弁で返ってきたと思うのですが、その辺の変化です。重要性は皆さん、どの政党であれわかっていると思います。その辺の変化です。もっと踏み込んだものが出てきているかどうかという。
○別
木教育企画課長
無償化の件について7,800億円かかるという話が以前ございましたが、今回の新政権につきましては、幼稚園
就園奨励費については
事業仕分けの項目に当たっていないようです。また、子ども手当ということも考えているようであります。変化としてはそういうことが中心になっていると思います。
○
髙野委員長
よろしいですか。
○福間委員
はい。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
○
仲道委員
伊見教育監にお伺いいたします。
本会議の一般質問の中で、
私立幼稚園と公立幼稚園の歴史的な認識という質問がありました。その中で、当時の安東市長の時代に、
私立幼稚園が大分市は他都市に比べてまだまだ
私立幼稚園が制度的にも数的にもおくれていたので、1小学校区1幼稚園という形の中で公立幼稚園をつくっていったと。
質問の趣旨は、その歴史的な流れを大事にしなさいという趣旨ではありましたけれども、逆に、当時は
私立幼稚園、子供たちを入れるには不十分な状況でありましたけれども、現状の大分市の状況、
私立幼稚園の現在の数を含めて、状況的にはどういう認識をされているかお伺いいたします。
○伊見教育部教育監
当時の状況から比べますと、非常に幼稚園の数としては、九州各県に比べまして充実した状況になっていると思います。
○
仲道委員
確認いたします。ということは、当時は、公費を投じて公立幼稚園をつくらなければ、幼稚園を希望する保護者の要求にこたえられなかったけれども、現状は必ずしもそうではないといったとらえ方でよろしいでしょうか。
○伊見教育部教育監
施設の配置状況ということから見れば、そういうことであると思います。
○
仲道委員
以上です。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
○
指原委員
格差という基本的な考え方の中に、例えば園児の募集なんかも公立は11月しか始められない。それから、極端に言って、2年保育をしなければいけないから5歳になって切り離すのはできないだとか、卒園のための卒園証書をやらんとかいうようなことも聞いたりします。また、通園バスがあるとか、親たちも夕方まで預けられるといったところもあり、いろんな条件面で私立にはメリットがあります。逆に、公立の場合は小学校と一緒にお兄ちゃん、お姉ちゃんといろんなことができていくという幼小一貫といったよさもあります。
だから、これは何もかも一緒にして、保育料の負担を6,300円と、平均して私立の2万2,753円を全く一緒にしろというこの考え方はどうなのかということをね。この辺のとらえ方をきちっとしないと、この論議は永遠に続くわけですから、そこ辺はきちっと考え合わないと、これであくまでも追求し合っても、これは結論的には格差が……。本当に実態にぴしゃっとなれば、それはいいですよ。そういうことにはならないと思うので、ここら辺は十分認識をお互いし合わないといけないというふうに思う。
○
仲道委員
まさに
指原委員がおっしゃるとおりだと思います。
公立に子供たちを行かせたい保護者にとっても本人にとっても、今、公立の制度的なものもお話がありましたけれども、まだまだ整備が不十分です。私立のほうも、この格差是正というこの金額的なものも経済的な負担も含めて、本当に不十分です。子供たちが公立に行く、私立に行く、関係なく大分市内の幼稚園児が皆同じような形の中で、保護者の負担も含めて同じような形の中で等しく幼稚園に通えるという、そのために今回、幼児教育振興計画をつくったんだと思います。
幼児教育振興計画というのが今、理念的なものになっていますので、これを実践するときに、私立、公立関係なく本当に幼稚園児のためにどうすればいいのか。もちろん経済的な部分も含めて、公立のシステムも含めて、しっかりと見直しをしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○
髙野委員長
ほかに質疑等ありませんか。
○福間委員
先ほど、中核市のうちの17市で単独上乗せという報告がありましたが、国基準でやっているところ、これはあくまで保護者の負担金の問題だけの表ですけど、負担金以外でこの国基準でやっているところ、いわゆる入園児に対して何らかの助成をしているところがあるのかどうか。そういう資料もできれば調べてもらいたいと思います。
私が言っているのは、保育の面で見ると、いわゆる認可保育園、公立保育園。まあ、未認可のほうはいろんなことで経営が大変だということで、子供たちの健康管理をする健診費用だとか、建物が壊れたら少し補修しましょうとか、そういう無認可に対して大分市はこの間、かなり援助してやってきたんですよ。だって、認可に行こうが未認可に行こうが、大分市に住む子供たちですから。そういうことでやってきております。
ですから、国基準でやっているところで、保護者負担以外で何らか園児に助成をしているとか、いろんな形のものがあろうかと私は思います。そういうのも含めて、いわゆる対等平等というか、均衡というか、そういう形でも判断をしていく材料として必要であると思いますので、大変だろうと思いますけれども、もしできればお願いしたいと。これは資料を要望します。
○
髙野委員長
要望ですね。それでは、執行部のほうで資料の準備をお願いいたします。
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
次に、討議の意思はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
次に、討論はありませんか。
○三浦委員
私どもとしては、これはうちの党の姿勢としては、ぜひ採択してほしいという部分が当初からあります。
私、前回の議会のときに、議会としてもそういう場合は理論武装しなければならない、財源等も考えて言えということを言ったので、例えば、今年度退職予定の幼稚園の先生は6名です。あくまでも予定ですけど。来年度採用予定が4名ということで、ここで2名の教員の分の人件費が変わってきます。給料も当然、退職直前の方々と新しい方々では給料も変わってきます。単純には計算できませんけど、大体これだけで3,000万ぐらい来年、人件費が変わってきます。昇給の分を考えたら、若干また変わってくると思います。
今後、長い目で見たときに、子供たちは減ってくる状況になっております。ということは、当然、幼稚園の先生方も減ってくる可能性が出てくるということで、ここに人件費の部分で財源が浮いてくる余地がかなり出てくるというのが見込まれます。
それから、さらに先般、今後10園程度の統廃合をということが出ておりました。これをもし本当にやるということになれば、大体1園当たり幼稚園の維持管理運営費が250万円です。これが10園程度となれば、単純計算で2,500万円というお金が浮いてくるということになります。
これらのことをもろもろ考えますと、数千万から億の金が今後、浮いてくるということが出てくるわけでございますので、そういうことであれば、財源的な裏打ちもできるので、ぜひこれを
就園奨励費という形で持っていっていただいて、先ほどから言っておりますように、大分市の子供たちが等しく幼稚園の教育を受けられるような形にできるのではないかと思いますし、皆さん方、恐らく趣旨的には賛成ではないのかなと思いますので、ぜひ採択をしていただければと思うところでございます。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
○荻本委員
先ほど、ぜひ採択をという話が出ているんですけれども、これも結構長く論議しているのですが、先ほど、
指原委員と
仲道委員が言った子供たちに平等に教育を受けさせるという意味では、それは格差がないほうがいいに決まっています。
ただ、実態は、公立と私立という、そしてまた条件も違う中での幼児教育ですから、先ほどありましたように幼稚園の幼児教育振興計画ですね、その中で、
仲道委員も言いましたけれども、しっかりと方向性を定めて、極端に言いますと、全く同じレベルで保護者負担も同じレベルというそういう方向性を出してもらうまで論議をしていくべきじゃないかなと思っておりますので、これはこれで採択というのもありますけれども、私どもはそういう考え方の中で継続審査とさせていただきたいと思います。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。よろしいですか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
それでは、継続審査を求める意見と採決を求める意見がありましたので、まず、継続審査についてお諮りいたします。
平成21年陳情第1号は、継続審査することに賛成の方の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
○
髙野委員長
挙手多数でありますので、本件は継続審査と決定いたします。
続いて、平成21年陳情第6号、
大分市立小中学校図書館の充実を求める陳情であります。
本陳情については、陳情者から一部訂正願が12月7日付で提出されております。お手元に配付されているとおり、下線部分が追加訂正されたというものであります。陳情の趣旨に変更がなく、審査に影響を及ぼすものでないことを申し上げておきます。
執行部のほうで
補足説明等があれば、お願いいたします。
○
大城教育指導課長
今回出されていた訂正部分の1カ所について説明させていただきます。
豊府小学校に専任の図書館支援員を配置とあります。それにつきましては、今年度、今市小学校が休校になりました関係上、2校兼務をしているそのペアを組みかえまして、規模の大きな豊府小学校に1名を配置としたところでございます。
○
髙野委員長
ただいま説明が終わりましたが、質疑はありませんか。
○福間委員
文書表の一部訂正ということで出されておりますけれども、1つは文書の中身について、この認識について確認をしたいと思います。
ここでは、言語力の低下という問題がありますけれども、市の
教育委員会としてこの文書表の指摘をどういう認識を持っているのか、まずお聞きしたいと思います。
○
大城教育指導課長
読書活動は言語力の低下に歯どめをかけるというふうな文章になっておりますが、これは直結するものではないと考えております。ただし、大きな影響を与えるとは考えておるところでございます。
○福間委員
じゃあ、大きな影響を与えるという認識ですね。
それと、もう1つお聞きしたいのは国とのかかわりですが、1つは、2010年は読書年ということで衆・参で決議をされている。これは来年です。これについての動きですね。
もう1つは、先般の
事業仕分けの中でばっさりと図書が削られた関係がありますが、その辺についての予算規模や大分市に与える影響ですね、その辺の認識を伺いたいと思います。
○
大城教育指導課長
まず読書活動についてでありますが、現在、全小中学校で全校一斉の読書活動の時間を設けてやっております。それから、朝の時間に読書タイム等にも取り組んでおりますので、これを今後とも充実させていきたいと考えてございます。
それから予算につきましては、市にどれぐらいのものが来るかということはちょっと予想がつきにくいのですが、現在のところ、図書の蔵書率、これが中学校は100%に達しております。それから小学校につきましては、本年度末でほぼ達成、1校だけ未達成。この未達成につきましても、来年度、達成することになりますから、蔵書率の面から見るとそれほど大きな影響はないかとは思っております。
○福間委員
市としても充実をさせていきたいということです。認識はそういうことでいいですね。
○
大城教育指導課長
はい、結構です。
○福崎委員
豊府小学校が専任と書いてあるのですけど、勤務形態はどうなっているんですか。毎日出るのですか。ほかの学校は2校に1人ですから、2日に一遍という形で……。
○
大城教育指導課長
ほかの学校は、各学校2日です。それで、豊府小学校は週4日ということになります。これは、どの日に出るかというのは学校長と相談の上、学校の実態に応じて決めております。
○福崎委員
先ほど、豊府小学校は生徒が多いという大規模校ということなのですけど、まず小学校で大規模校は何校あって、それぞれの学校何人か。それで、豊府小学校は何人の生徒がいるのでしょうか。
○
大城教育指導課長
まず豊府小学校ですが971名。これは、5月1日の調査の結果です。それから、900名以上の学校を見ますと、西の台小学校が943名、それから、滝尾小が934名、別保小が959名、判田小が970名、大在西小が969名、小学校は以上になります。
中学校についても、明野中が918名、大東中が990名、そのような状況でございます。
今、900名以上を言いましたが、800名以上の学校もまだ数校ありますので、そのような状況です。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
○三浦委員
来年度の
教育委員会の定数というのは変わるのですか、変わらないのですか。見込みでいいです。事務局の職員の数。
○
冨田教育部次長兼
教育総務課長
定数という部分は変わりませんけれども、実際数は変わってくると思います。人事異動等で変わりますので、今のところ未定でございます。
○三浦委員
減るか減らないかわからないということですか。
○
冨田教育部次長兼
教育総務課長
はい。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
○
指原委員
豊府小は、休校のところがあったから振り向けたということであって、本来、大規模校から2名配置にしていこうという意図でしたということですか。
○
大城教育指導課長
前々回にも申し上げましたとおり、これは19年度の途中に入った制度でありまして、まだ成果等の様子をもう少し検討していきたいということで、大規模校から入れるということはまだ考えていない状況でありました。
○
指原委員
たまたまそういう途中の人事でそういった配置にしたということであって、これは次の年になるとどうなるかわからないということですか。
○
大城教育指導課長
今のところ、休校等の状況に応じることになりますので、来年度はどうなるかわからない状態であります。
○
指原委員
陳情の提出者にかかわるのですが、この提出者は、そこをうまくとらえて、ここをきっかけにふやしていただきたいという願いがあるようですが、この提出者が大規模校から優先的にというこの考えになったというのはどういうふうに見てこういった訂正の願いがあったか。ちょっとそこら辺、意図がわからないので聞きたいのです。
そこは提出者に聞かないと、
教育委員会はわからないと思うんのですけど、その辺はどうなのですか。その訂正を願い出たわけについて。
○
大城教育指導課長
済みません、私どもはそのあたりは……。
○
指原委員
そういうのは後でまた聞いて、また私たちに知らせることはしていただけますか。
〔「委員長が聞かないと」の声〕
○
髙野委員長
わかりました。
○
指原委員
次があるのですが、これも、私も従来的な考え方としては、正規の司書教諭が、免許を持った人がおりながら、その事業に行くと。そうすると、本当の定数で配置された職員が本来の機能の図書の仕事につけないということで、苦肉の策でこれをやっていると思うので、本来は、国が基準どおりきちっとつけて、事業をしなくても図書館指導に当たるというのがこれは筋なのです。ここら辺は整理して考えて、国なんかにそこら辺の正式ないわゆる司書教諭を配置すると。これはもう大前提でなければならないわけで、それを抜きにこれをやりましたら国が喜ぶわけで、各市町村がやり出したから、もう国はしなくていいと。これは国と地方の関係になりますけど、そこら辺もやっぱり市
教育委員会としてあると思うのですが、その辺についての考え方、国との正式な司書教諭の配置についての考え方はどういうものをお持ちですか。
○
大城教育指導課長
国のほうでは、12学級以上に図書教諭を配置するというふうにはなっておりますが、これが専任の図書教諭というふうにはなってはおりません。定数法で専任を置かなければならないとはなってはいないものですから、今のような状況になっております。
ただ、専任がいると、学校のほうとしては随分助かりますので、ことしの7月に全国都市教育長協議会のほうから国のほうに陳情をしております。それから、県の市町村教育長協議会から県
教育委員会に要望を出しております。それから、そろそろ人事が始まりますので、この人事作業の中で、私どものほうからまた県教委のほうに要望していきたいと考えております。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
○福間委員
基本は今、
指原委員が言われたことだと思うのですけれども、県の予算やらいろいろ見ていると、教職員の人数をどんどん減らす議案が採択をされて減らされています。ですから、その分をこうした専任ができるような司書配置をできるように、これまた、執行部のほうから強く要望してもらいたいと思います。これは要望しておきます。
〔「賛成です」の声〕
○
髙野委員長
要望ですね。
ほかにありませんか。
○三浦委員
議事進行について。
先ほど
指原委員からの質問に関して、今、担当書記が確認しているので、ちょっと休憩を入れさせてください。
○
髙野委員長
わかりました。それでは、しばらく休憩いたします。
休憩 午前11時03分
再開 午前11時07分
○
髙野委員長
それでは再開をいたします。
ただいま
指原委員からの発言がありましたように、本日は提出者の方もお見えですので、しばらく休憩をして、その中で提出者のほうから説明を求めたいと思いますので、執行部の方は退席をお願いいたします。
それから、傍聴者の方で関係者以外についても退席をお願いいたします。
それでは、委員会はしばらく休憩いたします。
休憩 午前11時08分
再開 午前11時19分
○
髙野委員長
それでは、委員会を再開いたします。
引き続きまして質疑等はありませんか。
○三浦委員
県外も含めて大分市以外で司書もしくは支援員を置いている自治体においては、給料はどちらから出しているのか、市ですか県ですか、わかっていたら教えてもらえますか。大分市は今、市の単費で出していますよね。
○
大城教育指導課長
これは市から出しています。
○三浦委員
どこも市が出しているということですね。ほかの県も。
○
大城教育指導課長
そうです。
○三浦委員
はい、わかりました。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
それでは、次に討議の意思はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
次に、討論はありませんか。
○福間委員
陳情者からも補足の説明も受けまして、今、子供が取り巻かれている環境からしますと、非常に重要な施策だと。特に、大規模校からの配置ということで説明を受けましたけれども、ぜひこの時期に採択をしていただきたいというふうに思います。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
○三浦委員
陳情者が来ていて大変申しわけないのですが、一度私も行ってお話をお伺いさせていただいて、財源を今、聞いたのですが、とにかく財源の6,000万をどこから引っ張り出すかということを9月議会以降、研究させていただきました。
さっき、私、何でああいう質問をしたかというと、先生の給料はどうしても県費なので、先生が減った中からのその財源を捻出するということは今のところ難しいという部分があったので、それでは、
教育委員会の定員が減っていく中で、
教育委員会のその減った中の給料からこの6,000万円を回せないかということを考えたのですが、現状でわからないということだったので、そのほかもろもろ、資料がここにいっぱいあるのですけど、考えましたけど、どこから6,000万円を引っ張り出すかという部分がわからなかったのです。
さっき、幼稚園みたいに、幼稚園費の中から減っていくのであれば、それをすぐに回せという言い方もできるのですが、この学校のいろんなもろもろの中から減っていった中でそれを回したらどうかというレベルまで今、私どもとしては達していないのです。非常に申しわけないのですが、私どもとしてはもう一回、その辺をどこか絞り出す形で研究させてもらえたらなということがあるものですから。
確かに、ここで趣旨はよくわかります。いたほうがいいというのは、私も現場に行ってよくわかりました。先生の顔を見たときに、子供たちがやっぱり生き生きしていますから。わかるのですが、議会基本条例が通った以上は、議会としても無責任なことはできない。その辺を言った上で可決しないと、可決しました、でも
教育委員会側としては財源がないから、議会で可決されたものをそのままないがしろにされてしまったら、かえってこの陳情提出者たちに迷惑をかけるのではないかなと思うので、もう一回継続させていただいて、もう3カ月勉強させてください。
ですので、継続を主張いたします。
○
髙野委員長
ほかに討論はありませんか。
○
指原委員
私も趣旨は十分わかるのだけど、本来はすんなり解決していくべき問題と思いますけれども、いろいろ状況も判断する資料等もまだいろいろいただいて勉強もしていかないといけないので、気持ちは十分持っているのですけれども、もうちょっと研究して、検討していったほうがいいので、継続でお願いしたいと思います。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
これまでの意見を集約いたしますと、継続審査を求める意見と採決を求める意見がありましたので、まず、継続審査についてお諮りいたします。
平成21年、陳情第6号は、継続審査することに賛成の方の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
○
髙野委員長
挙手多数でありますので、本件は継続審査と決定いたします。
それでは、次に、予算議案の議第94号、平成21年度大分市
一般会計補正予算、第3号、第1条、
歳入歳出予算の補正、歳出第10款、
市民協働推進課関係を除く教育費について、審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
冨田教育部次長兼
教育総務課長
(説明書② 76ページ 10款教育費のうち、
教育委員会所管分について説明)
○
髙野委員長
ただいま説明が終わりましたが、委員の皆さんで質疑等はありませんか。
○福間委員
職員給与の関係ですが、全体では5億何ぼと言っていました。
教育委員会部局はおおむね1人当たりの減額の金額はどの程度になるのですか。
○
冨田教育部次長兼
教育総務課長
正確に金額は覚えておりませんが、市と共通でございます。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
次に、討議の意思はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
次に、討論はありませんか。
○福間委員
今回の人件費の件ですけれども、本会議冒頭にこの削減条例に反対しました。これと同じ立場で、この部分のみ反対をしておきます。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
それでは、本案は、一部反対意見がありましたが原案のとおり承認することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声〕
○
髙野委員長
それでは、本案は、一部反対意見がありましたが原案のとおり承認することに決定いたしました。
続きまして、第3条、
債務負担行為の補正、
アートプラザ管理業務委託料、
大分市営温水プール管理業務委託料について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
冨田教育部次長兼
教育総務課長
(説明書② 102ページ
債務負担行為のうち
教育委員会所管分について説明)
○
髙野委員長
ただいま説明が終わりましたが、質疑等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
次に、討議の意思はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
次に、討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
それでは、本案は原案のとおり承認することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声〕
○
髙野委員長
原案を承認することに決定いたしました。
次に、
一般議案の議第117号、公の施設に係る
指定管理者の指定について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○菅美術館副館長兼
美術振興課長
議第117号、公の施設に係る
指定管理者の指定について御説明申し上げます。議案書の議117の1ページをごらんください。
アートプラザに係る指定管理につきましては、現
指定管理者の指定期間が今年度末をもって満了となることから、去る10月1日から10月9日までの間、公募を行いました結果、2件の申請を受理いたしました。指定管理予定者の選定につきましては、弁護士、公認会計士及び短期大学専任講師等5名の委員構成による
アートプラザ指定管理予定者選定等委員会を設置いたしまして選考を行いました。
この選定等委員会は2回開催いたしましたが、初回の8月3日の選定等委員会におきまして、
アートプラザ条例に規定されております
アートプラザの管理を行うに当たり、平等な利用を確保することができる者であるか、
アートプラザの効用を最大限に発揮させる内容の事業計画書を作成した者であるか、また、事業計画に沿った管理を安定して行う能力を有する者であるか等の項目から成る審査基準を設け、2回目の10月26日の選定等委員会におきまして、申請者へのヒアリングを行い、慎重な審議の結果、最も総合点数の高かった現
指定管理者であります
アートプラザ共同事業体が選定されました。
この選定等委員会の結果報告を受けまして、
教育委員会として指定管理予定者を決定し、第4回定例会に公の施設に係る
指定管理者の指定についての議決案件として提出いたしたものでございます。
なお、
指定管理者制度の導入効果といたしましては、年間約1,300万円の経費縮減を初め、年末年始を除きすべて開館とし利用日を拡大したことや、自主事業の開催等による入館者数の増加などの実績を上げてきたところでございます。今後3年間におきましても、引き続き利用者の視点に立った運営による市民サービスの向上、経費縮減等の効果が期待できるものと考えております。どうか慎重審議の上、御決定賜りますようお願いいたします。
なお、議決をいただきました後の日程といたしましては、速やかに当該共同事業体との協議を行い、平成22年4月1日からの管理運営業務開始に向けて基本協定、年度協定の締結を行う予定でございます。
○
髙野委員長
ただいま説明が終わりましたが、質疑等はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
次に、討議の意思はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
次に、討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
それでは、本案は原案のとおり承認することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声〕
○
髙野委員長
それでは、原案を承認することに決定いたしました。
○
仲道委員
委員長、その他で関連で、今、
指定管理者に関していいですか。
○
髙野委員長
はい、どうぞ。
○
仲道委員
自民党の勉強会の中でも、先日の一般質問の中でも出たのですけれども、その選定委員会の人選、どの選定委員会も弁護士さん、大学教授という形の中で選定をされております。その弁護士と大学教授に異議があるわけではないんですけれども、選定がすべてそういう形になっているのは、本当に選定委員の選考を行ったのかどうかという疑問が残ります。今後、再考という言葉でいいのかな、検討していただきたいと思います。
それから、一般質問の中でそれぞれ個別に選定委員会を設けるのではなくてという話がありました。
教育委員会所管だけでも
教育委員会の指定管理の物件については、もうちょっと人数をふやして専門的な人も入れて、同じ委員会でいろんな施設の指定管理についての検討を行うということができないのかどうか、検討をしていただきたいと思います。
○
髙野委員長
要望でよろしいでしょうか。
○
仲道委員
はい、要望でいいです。
○
髙野委員長
続きまして、議第118号、公の施設に係る
指定管理者の指定について審査を行います。
執行部の説明を求めます。
○
安藤教育部次長兼スポーツ・
健康教育課長
議第118号、公の施設に係る
指定管理者の指定について御説明申し上げます。議案書の議118の1ページをごらんください。
本件は、
大分市営温水プールの指定管理予定者につきまして選定を行い、決定いたしましたので、報告し、御承認をいただこうとするものでございます。
市営温水プールの管理運営につきましては、平成19年度から
指定管理者制度を導入し現在に至っていますが、本年度をもちまして
指定管理者の3年間の指定期間が終わるため、去る10月1日から10月9日までの間、公募を行い、法人2社からの申請を受理いたしました。
指定管理予定者の選定につきましては、弁護士、公認会計士及び大学教授など5名の委員構成による
大分市営温水プール指定管理予定者選定委員会を設置いたしまして選考を行いました。
10月28日の選定委員会におきまして申請者のヒアリングを含む審査を行い、その中で大分市営プール管理条例第13条第1項第1号から3号、並びに大分市都市公園条例第15条第1項第1号から3号までに規定されております施設の管理を行うに当たり平等な利用を確保できるか、また、施設の効用を最大限に発揮させる内容の事業計画書を策定しているか、あるいは、事業計画に沿った管理を安定して行う能力を有しているか等の項目におきまして審査基準を設け、慎重な審議を行い、総得点が高く最も適していると認められた株式会社三信工業が選定されました。この選定委員会の結果報告を受けまして、
教育委員会として指定管理予定者を決定し、11月6日付で2社に選定結果の通知を送付したところでございます。
以上の経過を踏まえ、地方自治法244条の2第6項の規定により、本会議で審議決定をいただき、
指定管理者の指定をしようとするものでございます。また、
指定管理者の指定後につきましては、速やかに基本協定等を締結し、詳細な部分について協議を進め、年度内に円滑な管理運営業務ができるよう準備した後、来年4月1日から平成25年3月31日までの3年間を指定期間として実施する予定でございます。
○
髙野委員長
ただいま説明が終わりましたが、質疑等はありませんか。
○
指原委員
利用の状況について聞きたいのですけど、今、コースが幾つかあると思うのですが、どのような使い方をされていますか。
○
安藤教育部次長兼スポーツ・
健康教育課長
先日現地に行ってみましたけれども、歩くコースを2コースとってございます。あとの4コースにつきましては、遠泳とかで泳ぐコースにしていたようでございます。
○
指原委員
利用者からいろいろお願いとか出てないですか。
○
安藤教育部次長兼スポーツ・
健康教育課長
今回、
指定管理者の選定に先立ちまして、指定管理を委託しております三信工業のほうで、利用者に対して6月にアンケートを実施しております。その中でその利便性について問うておりますけれども、そういう内容についてはその中では出ていないようでございます。
○
指原委員
利用者はいろんな立場の人が来るだろうと思います。どういうふうにすればいいかというのは十分検討していただければと思います。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
次に、討議の意思はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
次に、討論はありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
それでは、本案は原案のとおり承認することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」の声〕
○
髙野委員長
それでは、原案を承認することに決定いたしました。
以上で、本日予定の議案審査は終わりましたが、委員の皆さんで本日の議案についてその他として何かありませんか。
○福間委員
新型インフルエンザの関係で、先ほど教育長からも学年閉鎖、学級閉鎖という報告があったのですが、1つは
学級閉鎖等で授業時間がかなり削られてきているわけですけど、この補てんはどういう形で従来のカリキュラムの分をやっていくのか。どういう考えなのかというのが1つと、あわせて、学年・学級閉鎖しているわけですから、給食代は月払いですけど、新聞紙上では大分市が返納するということで報道がありましたけれども、この返納する上での基準といいますか、どういう考え方を今、持っているのかということ。
もう1つは、前回でしたか、貸与奨学金の返す期間を長くするといった変更がありました。確認の意味で質問するのですが、現在は高校新卒者の就職内定率が非常にひどい状況ですけど、卒業して払う段階になったときに、いろんな事件、事故で支払いができないといったケースも多々あろうかと思います。この間確認した中には、そういったことに対して徴収を猶予するとか、延期するだとか、そういう条項があったのかどうか、その辺の確認だけしたいと思います。
以上3点。
○
大城教育指導課長
インフルエンザによる
学級閉鎖等のための授業時数の確保につきましては、学習指導要綱等に載っている時間数というのは標準の時間数ですので、学校が1年間授業したときにその標準時間数を随分超えております。ですから、ほぼ確保はできておりますが、そうは言いながらもやはり気になるところがありますので、学校によって実情に応じまして6時間目の授業までのところを7時間にするとか、あるいは、5時間授業のところを6時間に1時間ふやす、土曜日に授業をする、それから、冬休み、長期休業中に授業をするとか、このようなことを検討しているところでございます。
○
安藤教育部次長兼スポーツ・
健康教育課長
学校給食費の返納でございますが、現在、インフルエンザがあるなしにかかわらず、5日間以上給食を出さない場合は返納するということになっています。今回、学級閉鎖が4日間ということですので、その範囲にならないことから返納の対象とはなりませんが、今回の
新型インフルエンザの状況を踏まえて、4日間の場合であっても各学校給食運営委員会の判断により返す、返さないは判断したいと考えています。
○別
木教育企画課長
奨学金の返済の猶予についてですが、例えば大学に進学した場合に、高校生の奨学金はその間、猶予はできますし、大学を卒業した場合の例えば大学院に入る場合、そういうことについても猶予の期間がございます。
○福間委員
私が聞いているのは、来年卒業すると、就職が決まっていないという人のケースですけど、要綱にそういう指摘はあったかということです。
○別
木教育企画課長
就職云々というよりも病気とかやむを得ない状況等があった場合、こちらでまた協議の上、猶予する場合もあります。
○福間委員
そのやむを得ない事情というのは、就職が決まっていないと、それも入るのですか。
○別
木教育企画課長
その他の事情がありますので、個々の事情によりますが、その都度協議をしていきたいと思っています。
○福間委員
では、ケース・バイ・ケースで協議するということでいいですね。
○別
木教育企画課長
個々の事情です。
○福間委員
はい、ありがとうございました。
○
髙野委員長
よろしいですか。
○福間委員
はい、私の質疑は終わります。
○三浦委員
あした質問しようと思っていたのだけど、関連もあるので3つほど。
まず、関連でインフルエンザの件ですが、地元のことで申しわけないのですけど、桃園小学校だけ何か極端に低いのです。原川とか日岡が学級閉鎖でどうにもならないところに、桃園だけは何か患者数はほんのわずかだったということを聞きました。校長先生に聞くと、うちは流行に疎いからとおっしゃっていましたが、それは先生たちの指導やその保護者の生活管理等もよかったと思うのですが、桃園だけ極端に低いというのは何かあるのではないかと思うので、ぜひ一回調査してもらえないでしょうか。今後のためにもなるのではないかと思います。それがまず1つ。これは要望です。
それから、奨学金に関して、私、9月議会で宿題をお願いしていたのですが、きょうのこの時点でもまだ回答がございません。宿題として受けとってないのではないかと思うのですが、9月議会のときに滞納者のことで、奨学金の審査がありますよね、あのときに態度が悪い、あれはDランクかEランクまでありましたよね、そういった部分を追跡調査してもらえないかということをお願いしたのですが、それはどうなっているのかお聞かせください。
○別
木教育企画課長
大変失礼しました。どの場で言おうかと思っていたところでしたが、済みません。
面接、学業等の追跡調査をして過去の資料を当たってみたところ、大きな差異は見られませんでした。ただ、家庭の経済状況においては若干の傾向が見られたところです。
○三浦委員
では、その傾向が見られた点を説明していただけますか。家庭状況、経済状況ということは、経済状態がやっぱり悪い方は支払いがどうしても悪い、そういうことですか。
○別
木教育企画課長
家庭の経済状況が余りよろしくないところのほうが、滞納は若干多いような傾向が見られます。
○三浦委員
はい、わかりました。ありがとうございます。
じゃあ、最後の1つ、11月12日が天皇陛下即位20年を記念する日となりました。国旗掲揚について聞きたいと思います。これは11月12日の大分合同新聞の夕刊に、大分市教委は、文科省の要請について「各小中学校長に適切な対応をするよう伝えた」とした上で、「調べるまでもなく全校で掲揚するものと理解している」としていると、新聞に出ております。
私は12日、調べました。全校上がっておりません。上がってないのにこういうことを答えられては困るのです。これはだれが答えたのですか。
○
大城教育指導課長
玄関あるいはポールに上がっているというふうに把握しておりますが。
○三浦委員
それは確認をとったのでしょうか。
○
大城教育指導課長
はい、確認をとりました。
○三浦委員
私は現場に行って、ポール並びに玄関も確認しましたが、全部調べたわけではございません、うちの自宅の周りの9小中学校を調べさせていただきましたが、1校玄関にもポールにも見られませんでした。学校名を言ったほうがいいですか。
○
大城教育指導課長
それは、私どもの調査では、ポールまたは玄関に上がっているというふうに判断をしていたのですが、その学校名につきましては後で教えていただきたいと思います。
○三浦委員
はい、わかりました。
○
髙野委員長
よろしいですか。
○
仲道委員
その全校調査は、どういう形で調査したのですか。
○
大城教育指導課長
教育委員会がしたということではなくて、校長会が集約をしておりますので、それを校長会からいただいております。
○
仲道委員
校長会はどういう形で集約をしているのですか。
○
大城教育指導課長
各学校からどこに掲揚したかということを報告してもらうという形だろうと思います。
○
仲道委員
それなら、その責任者が例えば電話で一校一校聞いたのか、それとも文書で提出があったのか、自己申告であったのか、そういう形で、その辺はしっかり把握をしてください。お願いします。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
○荻本委員
インフルエンザの関連ですけれども、学級閉鎖の場合はあれですけれども、学年閉鎖なんかして、今、通学の下校時に見守り隊で地域の人が出てきてくれるのですけれども、学年閉鎖になるとだれもいなくなってしまう。そこで待っていても、学校からの連絡もなくて、そういうところの徹底をやっぱりしてあげないと、せっかく地域の皆さんが出てきてくれるので、そういった話を私は耳にしましたので、そのようなことがないように徹底をお願いしたいと思います。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
○福崎副委員長
新型インフルエンザの関連で、学級閉鎖、学年閉鎖、学校閉鎖についてですが、考え方については聞いているのですが、これは大分県
教育委員会から各市町村に対してある一定の指示が出て、それに基づいて大分市としてもされているのですか。何か高校は校長先生の判断で学級閉鎖もしなくていいとかいうような、基準に達しても校長先生の独自の判断でしないでいいというようなことが県教委から示されているというのですけど、そこら辺、市町村に対してはどういう指示が出ているのでしょうか。
○
安藤教育部次長兼スポーツ・
健康教育課長
文部科学省のほうから基本指針というのが出ていまして、その中で休業における基準が示されております。クラスのおおむね1割ということになっております。おおむね1割を超えたときに学級閉鎖、複数の学級が休業した場合、複数というのは2つ以上の学級ですが、その場合、学年閉鎖。また、複数の学年が休業になる場合は学校閉鎖という基準が示されております。それに従って判断をしておりますけれども、
新型インフルエンザの拡大に伴いまして、そこら辺は学校等個々の状況があるものですから、インフルエンザの拡大期に学校があるのか、また、もう終息期にあるのか、そこら辺の判断を個々にいたしまして、学級閉鎖、学年閉鎖等の判断をしているところです。
○福崎副委員長
それは学校長の判断でいいということですか。
○
安藤教育部次長兼スポーツ・
健康教育課長
基本指針で言えば、これは設置者の判断になっています。ということは、市長の判断ということになるのですけれども、今、健康危機対策本部が設置されておりまして、教育部には教育対策部が設置されています。その中の判断ということで、主にスポーツ・健康教育課と学校との話の中で学校長が判断するということになっています。
○福崎副委員長
そうしたら、大分市の小中学校については、
教育委員会と相談しながら
学級閉鎖等をしているということでよろしいのですね。
では、高校はいいです。高校は聞いたことがありますので。
○
髙野委員長
ほかにありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
それでは、執行部、その他として何かありませんか。
〔「なし」の声〕
○
髙野委員長
以上で本日予定の審査は終了いたしました。
あす10日は9時30分から議会運営委員会が開催されますので、
議会運営委員会終了後、案内の放送がありましたら
文教常任委員会を再開いたしますのでよろしくお願いいたします。
本日、執行部が用意した資料はあすの審査に使用しますので、委員の皆さんはお持ちいただくようお願いいたします。
なお、この後、委員の皆さんは内部協議を行いますので、このまま残るようお願いいたします。
本日はこれにて散会いたします。
午前11時55分散会...